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潜在保育士とは?現状と復職への道
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潜在保育士とは?現状と復職への道

保育士資格を持ちながら保育現場から離れている方々、すなわち「潜在保育士」。この記事では、潜在保育士の現状と復職への道を探ります。

潜在保育士とは、保育士資格を持ちながら保育に関連する施設に就業していない方々を指します。保育士としての勤務経験の有無に関わらず、異業種で働く方々も含まれます。令和1年のデータによると、保育士登録者数は約160万7,000人に対し、実際の従事者数は約62万6,000人。このことから、多くの保育士が現場から離れていることがわかります。

保育士としての離職は、多くの場合、妊娠や出産などライフステージの変化によるものです。保育士の仕事は、早朝や延長保育によるシフト制であり、家庭との両立が難しいことが離職の一因です。

潜在保育士のニーズは、日本の保育士不足と待機児童問題を考えると、非常に高いです。国は潜在保育士の復帰を強く望んでおり、保育現場でも彼らの再就職が期待されています。

潜在保育士が復職する際のメリットは多岐にわたります。経験豊富な保育士は新卒者よりも即戦力となりやすく、子育て経験があればその知見が高く評価されます。また、保育士の処遇改善制度により、以前よりも良い条件での就労が期待できます。

潜在保育士が復職を考える際、重要なのは自身の状況に合った職場を選ぶことです。少人数の保育園や勤務時間に融通が利く施設など、様々な選択肢があります。また、院内保育所や企業内保育所、小規模保育園といった従来の保育園以外の場所も良い選択肢です。こうした施設では、子どもの人数が少なかったり、行事や事務作業の負担が軽めだったりすることが特徴です。

ベビーシッターや病児保育室も潜在保育士にとって魅力的な選択肢です。ベビーシッターはマンツーマンでの保育が基本で、勤務日時の融通が利きやすい点が魅力です。病児保育室では、専門的な知識を身に付けることができるとともに、病気の子どもへのケアを行います。

雇用形態の選択肢も重要です。正社員だけでなく、アルバイトやパート、派遣社員といった形態も検討することで、柔軟な働き方が可能になります。パートや派遣であれば、午前中のみの勤務や短時間勤務など、ライフスタイルに合わせた働き方を選択できます。

保育士としての資格と経験を持つ潜在保育士には、復職のための多くのチャンスがあります。保育士不足の現状を考えると、彼らの復職は社会的にも大きな意義を持ちます。潜在保育士が再び保育の現場に戻ることで、日本の保育業界にとっても、彼ら自身にとっても、より良い未来が開かれることでしょう。