ピアノやバイオリンなど、子どもに人気の音楽系の習いごと。実際どれを選べば良いのか、ほかにどのような種類があるのかといった点は、事前に知っておきたいところです。本記事では、子どもに音楽系の習いごとをさせる際に親が知っておきたいことやメリット、幼稚園や学校との両立の仕方をご紹介します。
最近では0歳から通えるリトミック教室もあるため、こちらについても要チェックです。子どもが音楽を楽しめるようにサポートしていきましょう。
子供におすすめの音楽系の習いごととは?
音楽系の習いごとは、楽しみながら音感やリズム感を身に付けられることで人気です。実際、お子さんに習わせたい習いごとランキング上位の常連でもありますよね。音楽事業を手掛ける大手企業から個人までが幅広く教室を開いているため、自分に合ったスタイルで習えるのも特徴です。
では、音楽系の習いごとを子どもに習わせる上で知っておきたいことや、メリットとは一体なんでしょうか。せっかくの機会を無駄にしたり後悔したりしないよう、事前に情報を集めておきましょう。
音楽系の習いごとの種類
今おすすめしたい音楽系の習いごとの具体例を見ていきます。地域や教室によってさまざまな種類がありますが、主なジャンルは以下の通りです。
リトミック:音楽入門編としておすすめ
ピアノ:王道の習いごととして長年人気
バイオリン:グループ演奏が多くコミュニケーション能力が養われる
ギター:長年続けられる習いごと
ボーカル:表現力が豊かになる
ドラム:リズム感が身に付けられる
定番のピアノやバイオリン、幼稚園や保育園に入園した後の子どもには、ギターやボーカル、ドラムも人気です。また最近は、0歳から習えるリトミックも人気を集めています。
リトミックとは、音楽に合わせて体を動かしつつリズム感や表現力、判断力など多岐に渡る能力を伸ばしていく習いごとです。先ほども触れた通り、首がすわった頃から始められるため、まずは音楽に触れさせたいとお考えの方にもぴったりです。
子どもに音楽を習わせるメリットとは?
子どもに音楽を習わせると、単にスキルが身に付くだけではなく、さまざまなメリットがもたらされます。これから幼稚園や保育園、小学校と進んでいく上で、社会性や継続力などはぜひ身に付けておきたいところです。音楽系の習いごとが子どもにもたらす良い影響を見ていきましょう。
集中力が身に付く
音楽系の習いごとのレッスン時間は、大体30分~1時間ほどです。年齢にもよりますが、子どもの集中力が持つ時間は長くて15分と言われている中で、これだけの長丁場は難易度がかなり高いですよね。日常生活では難しくても、習いごとを通してなら長時間没頭することが可能になるかもしれません。
1曲を完成させるには、先生と1対1でレッスンをするほかに家での練習も必須になってきます。これらの作業を繰り返していくうちに、自然と集中力が上がっていくはずです。これから本格的に始まる学校での勉強にも大いに役立つでしょう。
継続力・忍耐力が付く
音楽教室と家での練習を繰り返していくうちに、苦手なところも出てくるはずです。ここで逃げずに自分の弱点と向き合うことで、継続力と忍耐力が身に付きます。子どものうちにこの能力が身に付いているか否かで、今後の人生に大きな影響をもたらすでしょう。毎日15~30分で良いので、決まった時間に練習をすることで物事を習慣づける癖も付けられます。
コミュニケーション能力・協調性の向上
例えばバイオリンを習う場合、グループでのレッスンが行われることも多々あります。自分だけではなく周りの仲間と協力しながら1曲を完成させるため、コミュニケーション能力や協調性が養われるのがポイントです。これらの能力は、学生生活はもちろん、社会人生活を送る上でも非常に重要になってきます。幼い頃に既に身に付いているのは、かなりの強みと言えるでしょう。
記憶力向上が期待できる
練習を重ねていくうちに、暗譜(楽譜を見ずに演奏すること)ができるようになっていきます。何曲も暗譜できるほど練習を繰り返すと、記憶力が養われます。学生生活で必須となる暗記にも役立つ能力です。1つ1つの楽曲を丁寧に完成させることで、達成感も得られます。
音楽教室の選び方
子どもが無理なく通えるよう、音楽教室の選び方は非常に重要です。実際に見学へ行ったりネットで調べたりするほか、周囲の人に評判を聞くのも良いですね。安易に始めるのではなく、事前に入念な下調べをした上で入会を決めましょう。
先生と子どもの相性を考える
音楽教室とひと口に言っても、様々なタイプの先生や教室があります。例えば、以下のような違いが挙げられます。
・個人レッスンorグループレッスン
・スパルタ系or音楽を楽しむ系
どのようなスタンスでレッスンを受けたいか、習いごとを始める上で譲れないものは何かなど、事前に子どもとよく話し合っておくことが必要です。
レッスンが受けやすいか否か
多くの音楽教室は、曜日固定制かスケジュールフリーのどちらかで運営されています。スケジュールフリーとは、先生や子どもの都合に合わせてレッスンが受けられる仕組みです。ただ、継続力や集中力を養うために、できるだけ曜日固定制でレッスンを受けるのがおすすめです。風邪や用事で休んだ際、振替が自由にできるかどうかも注目しましょう。
月謝が適正か
子ども向けのピアノレッスンを例に挙げると、月3~4日で平均6,000~10,000円ほどが月謝の相場です。もちろん地域や教室の形態にもよるため一概には言えませんが、相場から大きく外れていないかどうかも確認しておきましょう。
日常生活との両立方法
習いごとを始めるということは、幼稚園で沢山遊んで疲れた日でもレッスンがあれば行かなければならないということです。日常生活と習いごとを両立させるためには、親子が向き合う必要があります。どのように向き合っていくべきかを考えていきましょう。
“やりたい”という子どもの気持ちを大事にする
子どもが興味を持てない習いごとは、両立どころか継続するのも困難です。習いごとを選ぶ際は、親がやらせたいと思ったものではなく、子ども自身がやりたいと自発的に言ったものにしましょう。
スケジュールを詰め込み過ぎない
幼稚園に放課後のクラブ、習いごとの練習と、やるべきことを詰め込みすぎると挫折するのも無理ありません。習いごとを始める際は、スケジュールに余裕が持てるかどうかも確認しておきたいところです。
1日のスケジュールを見直す
既に習いごとを始めていてゆとりが無くなっている場合、1日のスケジュールを一旦見直してみるのも良さそうです。例えばぼーっとYouTubeやテレビを見ている時間、お風呂に入らずにだらけてしまっている時間などを省くだけで、スケジュールに余裕が生まれるかもしれません。無理のない程度に予定を開けて、心にゆとりを持たせてあげましょう。
まとめ
子どもに音楽系の習いごとをさせると、集中力や忍耐力、コミュニケーション能力などさまざまな力が身に付きます。これらの能力は、日常生活で身に付けさせるのが難しい部分もありますよね。そういった意味でも、音楽を習わせることで子どもに良い影響を与えられるでしょう。
ただ、子どもにも許容範囲も限りがあります。幼い子に無理のあるスケジュールを押し付けてしまうと、音楽そのものが苦手になってしまう恐れも否定できません。習いごとを始める際は、親子でよく話し合った上で決して無理はさせないことを重視してください。子どもがどのような音楽をどのようなスタンスで習いたいかを聞き出すことも重要です。