子どもの習いごとを決める際、どのような点に着目すべきでしょうか。習いごとを選ぶ際に気を付けたいポイントや、親がやるべきこともご紹介します。先輩ママやパパたちが経験した失敗・後悔エピソードから学ぶべきことも要チェックです。
子どもの習いごとを決めるときに親がやるべきこととは?
サッカーや野球、ピアノにバレエなど、子どもに人気の習いごとは多種多様です。その中から、自分の子に合った習いごとを選ぶのは簡単なことではありませんよね。例えば、習いごとを選ぶ際に「この子にはサッカーをやってほしい」「バレエで有名になってほしい」という親の気持ちで選ぶのは危険です。
本記事では、子どもが習いごとを選ぶ際に気を付けたいポイントや、親がやるべきこともご紹介します。また、子どもの習いごとは親の協力が必要不可欠です。先輩たちの失敗や後悔したエピソードを踏まえて、対策できることも考えていきましょう。
子どもの習いごとを選ぶポイント
では、どのような点に着目して子どもの習いごとを選ぶべきでしょうか。親が注意すべきこと、子どもにアドバイスすべきことをご紹介します。
“親がやらせたい”で選ばない
よく「男の子が産まれたらサッカーをやらせたい」「女の子ならピアノをやらせたい」といった会話をする親御さんがいらっしゃいますよね。実は、この動機で習いごとを選ぶのはかなり危険です。
親がやらせたいものや経験して良かったものが、必ずしも子どもにハマるわけではないためです。子どもが興味を示したり、やりたがったりしている場合を除き、親の願望で習いごとを決めるのは控えましょう。
最近よくある例として「メジャーリーグで活躍する○○選手のようになってほしい」「家族で協力するからフィギュアスケートで有名になってほしい」といったものが挙げられます。親がこうなってほしいと考えて習いごとを決めるのではなく、あくまでも子どもの主体性を大切にするのがポイントです。
続けられるかどうか
体験ではなく長期的な習いごとを始めるなら、ある程度の期間は続けないと意味がありません。子どもが無理なく続けられるかどうかも選ぶ基準にしてください。
先ほど触れた通り、親がやらせたいという動機や、友達が習っているからという理由で始めた習いごとは、意思が強くないと続きにくいのが難点です。親の考えとは関係なくこの習いごとが好きなのか、友達が辞めてしまっても続けられるのかを始める前に十分話し合い、親子で折り合いを付けておきましょう。
子どもが興味を示したものを選ぶ
純粋に、子どもが興味を示しているジャンルの習いごとを勧めるのもひとつの手です。例えば、外で遊ぶのが好きな子ならサッカーや野球を、華やかな衣装やダンスが好きな子なら新体操やバレエなど、子どもが普段から興味関心を持っている物事を観察しておくのがおすすめです。
人間は、好きだったり興味を持てたりするものなら自然と熱中できますよね。子どもももちろん同じで、興味関心のあるものに触れているときは集中力アップも期待できます。
運動系と文化系のバランスを考える
複数の習いごとを始める際は、できるだけ運動系と文化系のバランスを見て決断するのがおすすめです。例えば、既にサッカーを習っているなら、文化系の学習塾や楽器などを検討するなど、可能な限り偏りのない方が幼少期にさまざまな体験をさせられます。
また、その習いごとが個人形式のものなのか集団形式のものなのかも注目したいポイントです。バランス良く組み合わせることで、大勢の中でも物怖じしないコミュニケーション能力や、個人での集中力も養われるでしょう。
年齢で選ぶ
もちろん子どもが興味を示した習いごとをさせるのが一番ですが、選び方に悩んだ場合は年齢を基準にするのもひとつの手です。幼稚園や保育園~小学校低学年までは基礎体力を重視して体操教室に、以降は専門的な分野のバレエや音楽系などを始めるのも良さそうです。
幼い頃に基礎体力を付けておくことで、その後の体力づくりにも大きく影響してきます。
習いごとを選ぶときの注意点とは
実際に習いごとを選ぶ際、注意したいことを見ていきます。ここでのポイントは、子どもに無理をさせないことです。
スケジュールに余裕を持つ
幼稚園や学校以外に、友達と遊ぶ時間や家でゲームをして息抜きをする時間も、子どもにとっては重要なものです。習いごとで息抜きの時間を潰してしまうのは、絶対に避けたいところですよね。
仮に2つの習いごとをするとしたら、週2回で学習塾、週1回で運動系という風にスケジュールを組み、それ以外の4日間は友達と遊んだり家族で出掛けたりするのも良いですね。もちろん子どもがやる気に満ち溢れている場合はこの限りではありませんが、初めは良くても続けていくうちに無理が出てくる場合もあります。あくまでも日常生活を最優先にして、子どもに負担がかからないように調整していきましょう。
自宅でできる習いごとも検討する
「スケジュール的には厳しいけれど、どうしてもやりたいと言っている場合はどうすべきか」とお悩みの親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。この場合、ひとつの案として、自宅でできるものを取り入れてみるのも有りです。
例えば、通信教育なら塾に通わなくてもほぼ同等の教育サービスが受けられます。自分の好きなタイミングで取り組めるので、塾に行くまでの移動時間も短縮可能です。1日30分以内など短時間で取り組めるように構成されている教材もあるため、上手く活用していきましょう。
先生との相性に注意
習いごとを選ぶ際、子どもと先生の相性が良いかどうかも見極めたいポイントです。同じバレエ教室でも、A教室はコンクールを目指すハイレベルな雰囲気、B教室は楽しむことを目的とした穏やかな雰囲気など、教室や先生によってさまざまです。
バレエを楽しみたいという目的で入ったのに日々厳しく指導されたら、バレエそのものが嫌いになってしまう可能性もあります。可能な限り複数の教室の見学や体験に行き、子どもにマッチする先生を探すのがおすすめです。
先輩ママパパの失敗・後悔エピソード
子どもが習いごとを始めた際、親が失敗・後悔したというエピソードも多く聞かれます。先輩たちのリアルな話を聞き、事前に対処できそうなことを探っていきましょう。
子どもの送迎が辛かった
子どもが習いごとをする際は、もちろん親の協力が必要不可欠です。実際に“子どもに習いごとをさせる際に親が辛いと感じたことは?”といった類のアンケートでは、送り迎えが辛いという結果がよく上位に入っています。
体調が悪くても運転しなければならなかったり、習いごとが終わるまで時間を潰さなければならなかったり。中には他のママさんに送迎を頼まれて断れず、人間関係に悩む方もいらっしゃいます。教室が自宅から遠い場所にある場合は特に、車での送迎ができるか否かも視野に入れなければなりません。
経済的に余裕がない
進学塾を検討している場合や、子どもが2人以上いるご家庭は、高額な月謝に悩まされがちです。特に進学塾の場合は月々の月謝に加えて、夏期講習や冬期講習で更なる追加費用がかかってきます。子どもの希望を尊重することも大切ですが、経済的な余裕を持ちながら習いごとをさせることも大切です。
まとめ
習いごとを選ぶ際は、できる限り子どもの意思を尊重したいところですよね。ただ、本当に続けられるのか、先生や周りの子との相性は良いのか、親が送迎できるのかなどの点も忘れてはいけないポイントです。習いごとを始める前に親子で十分話し合い、折り合いを付けておきましょう。